journey

旅の仕方はいろいろあるとは思うが僕流のやり方を話してみよう。特に海外に行く場合の話だ、
北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、アフリカ、アラブ諸国などそれぞれの場所に合わせた
違うやり方があると思っている。だけど一番大事なことは旅は若い時にするべき、そして出来れば一人で行動
することが大切。それは旅の一つの重要なテーマは自分に素直に向き合うことだと考えているからだ。
歳を取ってからの旅は時間に拘束され困難はお金で解決してしまうだろう。複数での旅も人に頼る事も増え その温もりで肌の敏感さも失いやすく自分の限界も判らない。気付くと広い世界を旅しているのに狭い殻の
中で生きていることになりかねない。自分に何も無いうちはそこで生活する人達と同じ目線でものを見ること
ができ、喜びや痛みも共有しやすく変なナショナリズムも育っていない。
そう頭が柔らかいうちにそして定番とされる予備知識を持つ前に飛び出すのが僕が考えるの正しい旅の仕方だ
いつまでが若いのかというのはそれは自分自身に問いかけてほしい。

赤い鳥    竹田の子守歌 (1971)
日本のアーティストで旅にまつわる曲を集めてみた。ニューミュージックの草分け的な このグループのこのアルバムには数多くのヒット曲が収められているが地味ながら 気になるのがA面4曲めの旅と云う歌だ。それは”今では遠く心のかなたで今にも消えて
無くなりそうな夢をさがして、旅に出よかあてのないまま、キラキラ光る夕日を目指し”
とゆっくり歌う。この頃から家出を繰り返していた僕にはつい口ずさむテーマソングの
ようなものだった。旅にでよか、何も忘れて... 激動の70年代が始まった

人間はお金を持った時から老化は始まる、持てば持つほどそれは速まる。権威的なものにあこがれプライドが
芽生え始める、とにかくそうなる前に旅立とう。よく聞く話では最初に行った場所が好みの所になる傾向が
強い、それだけインパクトがあったと云うことだ。だから決して安近短な旅なんて考えてはいけない。
そんな理由ではそれから先の旅も人生もが不幸なことになる。行き先なんてどこでも良い、気になった所に
出掛けてみようバックパック一つを持って、そうすれば全ては君のグランドになりそこが君のステージだ。

ハワイ・チャンプルー   久保田麻琴と夕焼け楽団( 1975) 
これ一枚でいろんな所へ旅ができる多国籍まぜこぜミュージック。
細野晴臣との共同プロデュース。ハワイで録音したらしい
ハワイアンスチールギターで幕は開き様々な国へと引き込まれていく。
レイドバックしたこのアルバムは旅するヒッピー達の御用達でもあった。
フランク・シナトラが歌った国境の南もすっかり雰囲気も変わりいい感じだ
喜納昌吉とライクーダーを結びつけたきっかけにもなったアルバム 

たとえば初めての旅のテーマがヨーロッパの街の探索だったりすると比較的新しい街から始めることをお勧め
する。ギリシャなどから始めてしまうとパリなんて超モダンな街に見えたりするそれでも良いのかも知れない
が感動は薄い、そういう意味ではロンドンなんかが旅の起点にはちょうど良い、取りあえず英語だし街の造り
も判りやすい。東南アジア経由で行く人も多いが半年、一年も旅を続けるのではなければ似たような文化圏を
廻った方が散漫にならず印象が深くなりダブルスタンダードにも陥りにくいような気はする。
とにかく少ないお金で最大に楽しもうそれも旅の楽しみだ、お金が残ればまた旅にも出れるし...

水の中のASIAへ  松任谷由実 (1981)
4曲入りのミニアルバム。他の彼女のアルバムとは趣が異なり特に最初の曲の
”スラバヤ通りの妹へ”なんかはメッセージ性が強く出ているがその時代に
実体験した者しか解らないのかも知れない。変わりゆくアジアとそれを正面から
関われない日本の現在の姿が当時の彼女には見えただろう。
いつの日か、のんびりとアジアを旅してみたいものだ。

リゾート地なんて大人の社交場だ、お金は使えば使った方が楽しい、そして金さえあればいつでも行ける。
まだ若さがあるなら君だけの旅をしようお仕着せの快楽はまだ必要としていないはずだ。
好奇心を持って歩けば街や自然は誘いかけてくる、着飾ることをやめ心を自由にすれば見えないものも
見えてくる。それは自分だけのものになりその先の人生にも生きてくる。旅は人生の縮図だとよく云われるが
そのとおりだと思う。だから若者は旅に出よう、人生は長いし世界は広い。地球のサイズが判れば自分の
位置も判ってくる。そんなのは歳をとってから解っても遅すぎる。