guitar

小学生の頃、加山雄三やグループサウンズ、ベンチャーズやビートルズなんかに非常に興味を持った
いわゆるエレキギターブームで新しい様々なサウンドが街に溢れ出した時代だ
そんなのを4年生頃から近くのお兄さんが作ってくれた小さなゲルマニュームラジオにイヤホンを刺して
聞いていたのを思い出した。もちろんテレビやステレオなんかはどこにでもある時代だったがパーソナルな
物としてあるそれがとても大事な宝物のようだったそれを通し聞いていたのはオールナイトニッポンなどの
深夜放送であのオープニングの曲が流れるとワクワクした

RIT   Lee Ritenour (1981)
ギターの話なので3名の名ギタリストのソロアルバムを紹介しようと思う。
ここに出てくる3名ともJAZZをベースにしたミュージシャンで当時はクロスオーバー
ミュージックなどと呼ばれた。そしてこの RIT は時代背景からしてかなりAOR的で
プロデュースはデイビットフォスターが受け持ち、ボーカルにはエリックタグなどを
起用している。バランスの良いアルバムで本人の歌声も聞いてみたかったが歌い上げる
ような素晴らしいギターテクニックが聞けるからまあいいか。

そしてギターを初めて弾いたのは五年生頃で確かザ・タイガースの花の首飾りだったような記憶がある。
やがて中学生になりバンドを組んだりしてPPMなんかをやっていると空前のフォークソングブームがやってきた
男性友人の全てがギターを持ち始めた、当時はヤマハとかモーリスとかが主流のようだが僕はヤマキだった
最初は反戦歌的な物が多かったのが生活感のある恋愛ソングが増え、後のニューミュージックに発展してゆく

Larry Carlton   LARRY CARLTON ( 1978) 
彼はMr.335とも呼ばれている。それは愛用するギターのGibson ES-335から来ている
そして名335使いとして有名な彼の代表する楽曲がこのアルバムの一曲目Room335だ。
ここでは何とも艶やかな延びのある音色を聴かせてくれる。
アルバムの邦題は夜の彷徨、そしてその内2曲で自身のボーカルも聞くことができる。 彼は白人だが一時期ザ・クルセダースの一員だったこともあり、セッションギタリスト
としてもスティリーダンなどの数々の名アルバムの録音に参加している。

ずっとそんな環境だからミュージシャンになりたいと思うのは簡単だった。
16の初夏、片手にKヤイリのギター、もう片手にグレコのSGタイプのエレキを持って漫画家志望の友人と家出した
目的地は京都、別に家に不満はなかったが武者修行のつもりだったかも知れない
当時の京都はブルースやフォークが盛んでライブハウスも多く若者に注目されていた。
東京駅から深夜急行に乗り大垣で乗り換え京都に着いた、そして早速アパートと仕事を探す。
探した仕事はモンブランという喫茶店のウェーター、接客業なので肩より長かった髪は切り落とされてしまった。

一月半ほど阪急西院駅近くに住んでいたのだが知り合いもでき、それからは神戸の三宮、六甲、岡山と
少しずつ南に向かい転々とする。流れ者には流れ者の道があるのをその時知った。滞在したのは大学の寮だったり
同じような夢を持った者達や小さなイベンター達の住処だった 最終的な行き先は二年前に本土返還された沖縄だったのだが、岡山の友人から自宅に連絡され僕は家に戻る ことになった。食パンの耳なんかにソースをかけたりして食べてたから余りにも悲惨な生活に見えたのだろうか でもその頃の僕はきっと南に行けば楽園があると信じて歩いていた。

Breezin'   GEORGE BENSON (1976)
彼はジャズ界きってのギタリストなのだがボーカルも本当に素晴らしい。
特にこのアルバムに収められた彼の代表曲であるマスカレードは夜の静寂に
ふさわしいしなやかさで野性的な歌声と溶ろけそうなギターの鳴き声が混ざり合い
何とも言えない官能的な雰囲気を醸し出している。
愛用のギターは日本のブランドでIbanez、そして彼はグラミーアワードの常連でもある

秋に高校に戻ったのだがそれまでやっていたフォークソング同好会の会長を素行不良で降ろされ出入り禁止となり
それからは余り演奏することも無くなり、興味もブラックミュージックの方に移っていった。
そしてギターにも段々と触れなくなっていった。
時は過ぎ、最近またギターを二本手に入れた、余りにも長いブランクでもう手が思うように動かない。
譜面なんかも買ってはみたが、今のところ家のオブジェ(粗大ゴミ)になっている。
一緒に家出した漫画家志望の友人は僕より少し前に沖縄に向かい旅立ったのでそれ以来会っていない。

Takamene L6 / Crafter GAE 30
これが最近手に入れた2本のエレアコギター。左の方がタカミネの L-6で
ボディ、ネックともハワイアンコアウッドが使われているリミテッドバージョン
小柄でボディも薄いがしっかりと造られていてで音は大きくないがしっとりと
した音が出る。デザインが良いのでCDジャケットなどの小道具として度々登場
させている。その隣がクラフターという韓国製のギター、日本では直接売られて
いないので知られていないが欧米や東南アジアでは活躍しているようだ。
明るい乾いた音がするサイズも大きいのでアンプに繋がなくても十分な音量だ。
これを初めて触れたのはタイのサメットという小島のホテルのラウンジ、
素晴らしくいい音だったので演奏者に見せて貰うとこのブランドのものだった。
その後、探してみたがなかなか見つからず、やっと楽器屋のネットで見つけだし
購入した。コストパフォーマンスは凄いものがあり、かなりのお勧めのブランド。