bahama_1
1983年にバハマに旅をした、この時の訪問が最初で最後になりそうだが
なんとも忘れられないところでもあった
行く動機になったのはカリブ海という言葉の響きと
何かの雑誌で読んだピンクサンドビーチの記事に興味を持ったからだ
バハマは諸島からなる国でいくつもの島々が連なっている。
僕が行ったのはこの中の二つの島だけだった、それは
首都ナッソウがあるニュープロビデンス島とピンクサンドビーチがあるエリューセラ島
どちらも当時の日本には明細な地図はなく行き当たりばったりの旅だった

The Greatest Sweet People   SWEET PEOPLE (1983)
海の波の音、小鳥の鳴き声が聞こえてきたら爽やかなコーラスが始まる 今でいう癒し系音楽、南国のホテルのバルコニーで聞くには騒がしくなくて
ちょうど良い感じだ、インストがまた心地よい このジャケット写真は僕がバハマで撮ったもの、夕暮れ前の一瞬で 日本人など何処にもいなく黒人ばかりで随分遠くにまで来てしまったなと 思いながらシャッターを切っていたのを思い出す

僕はニューヨークからパンアメリカンエアーでナッソウに入った
上空から見たバハマ諸島はまさに海流の島々といった感じで美しいものだった
空港に着いてまずレンタカー屋を探しやっと地図を手に入れた、そこで借りた 車は今にも壊れそうな年代物の緑色のビートルだった、まあ、それはそれで 気分は盛り上がったのだが、さっそくエンジンをバタバタさせながら島を廻る そこはパステルカラーの国だった、特にピンクの建物が目立ち役場、警察署など 公共的なものは皆そうだった

Compass Point Studio  (1983)
この国のことは何も情報は持っていなかったが一つだけ知っている事があった
ここにはコンパスポイントスタジオという録音スタジオがあることだ
当時先端の数々のミュージシャンが使用したことで有名だった
ローリングストーンズ、トーキングヘッズ、グレースジョーンズ、トムトムクラブ
ブライアン・フェリー、ポリス、ボブマーレー など競って使っていたようだ
きっと良いエンジニアが居たのだろうと想像できる

人々は人なつこく東洋人は僕一人だった、
それが幸か不幸かどこへ行っても大勢の人達に取り囲まれる。
またそこから逃げるのが大変で、写真を撮るどころではない状況だった。
それはダウンタウンに取ったホテルでも続き、眠れなかったのを覚えている
要するに南国の楽園のようなこの国は決して治安の良いところではなく、
あとで知ったのだが通常の訪問者は現地人が入れないエリアに泊まっていた
だといっても僕も泊まれるような所でもなかったが

You've Got The Power  Third World (1982)
ボブマーレーがいたアイランドレーベルがコンパスポイントスタジオを使い始めた
ようだ、アイランドレーベルといえばイギリスのレーベルでReggaeミュージックで
有名だ、アイランドがザ・ウェイラーズに続いて注目したのがこのサードワールドで
日本ではこのアルバムでブレイクし大ヒットとなった、スピード感がある一曲目
Try Jah Love が Reggaeのようで Reggaeじゃない不思議な感じでナイスだ。
作詞作曲はスティービーワンダーで、この時はもう彼等はアイランドではなかったが...

ナッソウに数日滞在後バハマスエアーにてエリューセラ島に向かった
空港に到着し数人が降りた、その人達はそれぞれの場所に向かい
売店のような空港の窓口はシャッターが降り
一瞬にしてそこからは人の気配が消えた 周りには町の気配もなく店や家も無い、 歩きだすにも方向もわからずどこへ行けばよいのか 一人そこに取り残され途方にくれた (次回 bahama_2につづく)